皆様はサプリメントの売り場に「ヘム鉄」と「鉄」の二種類が並んでいるのを見かけたことはありますか?
同じ「鉄」かと思いきや、実は効果に大きな差があるのです。
貧血の際に摂りたい鉄分。より効果があるのは「ヘム鉄」です。
「ヘム鉄」「鉄」の違いって?
鉄は二種類存在する
鉄分は大きく分けると、ヘム鉄と非ヘム鉄があります。
肉や魚、特にレバーといった動物性の食品に存在している鉄がヘム鉄です。
ほうれん草や納豆、豆腐など植物性の食品に存在している鉄が非ヘム鉄です。
ヘム鉄と非ヘム鉄の違い
ヘム鉄と非ヘム鉄の大きな違いは吸収率です。
ヘム鉄は、非ヘム鉄に対して5~6倍の吸収効率があると言われています。
同じ量の鉄とヘム鉄では、ヘム鉄の方がより多く吸収されます。
鉄分のサプリメントを購入する際は、ヘム鉄か非ヘム鉄のどちらが原料か把握しておきましょう。
ヘム鉄と非ヘム鉄の見分け方
ヘム鉄と非ヘム鉄の見分け方は簡単です。
原材料にクエン酸鉄や、ビロリン酸鉄といった表示がされているものは、いずれも非ヘム鉄となっています。
ただ単に「鉄」とだけ書かれたサプリメントの成分表を見て頂けると分かりやすいでしょう。
ヘム鉄配合と記載されていても、ヘム鉄の割合はごくわずかで、非ヘム鉄を多く配合していることがあります。
パッケージに記載されている原材料名や配合量をよく確認しましょう。
ビタミンCと組み合わせて効果アップ
ビタミンCは、鉄分の吸収効率を高めてくれます。
ビタミンCをサプリメントで摂取しつつ、鉄分を含む食事を摂ることでより効果が期待できます。
鉄分と同時にビタミンCを補給することで効果を発揮しますので、食事の際にはビタミンCのサプリメントを摂るといいでしょう。
ビタミンCを多く含む食品と鉄のサプリメントでも構いません。
鉄の吸収を良くするために、一緒にビタミンCも含まれているサプリメントも販売されています。
鉄サプリメントの副作用は?
サプリメントは食品として販売されており、医薬品より副作用の頻度は低いです。
しかし物事には絶対はありません。
鉄自体は食事から摂取する分には安全な成分ですが、サプリメントで摂取する場合は摂りすぎに注意が必要です。
鉄の摂りすぎで起こる副作用
非ヘム鉄を摂りすぎると胸焼けを起こす他、吐き気や便秘を引き起こしてしまいます。
鉄分の摂りすぎは体のダメージになってしまいます。
パッケージに記載されている摂取量を守ることが大切です。